【第10話】指図されるのが大嫌いな、ESTP夫の男のプライド

胡桃

私は、平和を愛しています。穏やかに暮らしたい。
そのためには、夫には機嫌良くいてほしい。
もともと、割と情緒は安定している人で、鼻歌まじりのこともよくあります。

ただ、性格が合わないことで、ぶつかることがあります。
お互いにとって、それはないほうがいいに決まっていますので、私は夫が機嫌良くいてくれるよう、考えました。
まず、いやがることをなるべくしない。その方向で考えていきました。

その瞬間を生きているような人なので、長々と話すのはあまり好きではないようです。だから、私はなるべく要点をまとめて話すようにしています。結論を先に言うのもいいですね。
単なる雑談なら、聞き取ることに神経を使わなくてすむのか、比較的大丈夫です。
でも、どうしても返事がほしい場合とか、込み入った話の場合は、要点をまとめないと、イライラしてくるのがわかります。

私は、話が長いようです。細部までちゃんと伝えないと、と思うからです。
夫にとっては、そんな細かいところはいらない。
話の要点を言ってもらえば、わからないところは後で聞くから。
そういう考えです。
だから、そうしてるつもりなんですけどね。
なかなかこれが、難しい。
聞いているようで、聞いていない。
真剣に話を聞ける時間が、どうやら短いのではないかと思います。
集中できる時間が、少なくとも私より短い。

最初は、なぜイライラされてるのかわからなかったですが、経験を積んで、だんだんとわかってきました。
MBTIを知って、ESTPを調べると、ああそうだったのか、私の感じたのはこれだ、と目から鱗がぽろぽろと落ちました。

ただ、知識としてそれを知っていたとしても、すぐには体得できなかったと思います。
それほど、私にとっては難しいんですね。
人に何かを伝えるっていうのは、難しいんだなって。
夫婦なのに、そこに私はだいぶ気を使います。
ただ、込み入ってない話は、反応も早く、すぐ返事が返ってきます。判断は早い。即決です。

なにしろ、家を買うときもサッと見て、たぶん15分ぐらいで心を決めたようでした。
これも、私とは全く意見が合わず、でも結局私が折れたんですけど。
この、家を買う時のいろいろは、まだここには書けないんです。悲しくて、悔しくて。もう20年ぐらい経っているのに。

あ、夫の特徴の話でしたね。
あとは、プライドが高い。
それが、一般にいうところの、プライドとはちょっと違う。
高慢、ではない。でも、強い自己肯定感があります。
自信満々。でも、いつもは隠している、と思います。
人当たりはいいし、私の両親からの評判はすごく良かったです。
あんなに優しい人に、きつく言ったらダメだよ、と。私はいつも、母からかるく注意されていました。いや、一緒に暮らしてたらこうなるんだよ、とは母に言えなかったですけどね。

よくいうところの、「俺が養ってやってる」発言。
これは、一度もないです。
似たのが一度だけ。それが、家を買う時でした。
それでも、言わないだけで、その自負は強くありそうです。
自分で「役割分担」と言ったことは、さすがに覚えていたようで、その点について揉めたことはありません。

負けず嫌いは、かなり強めです。
子どもとゲームをして、負けたら、二度とやりませんでした。
大人気ない、なんと子供っぽい。驚きました。
それも、「えーい。もうやらん」ですよ。
子どもか!と、心の中で突っ込んでましたよ。

そう言われた息子は、え?とびっくりしてました。当時小学生になってたかな?ぐらいです。そりゃ、友達に言われるようなことを、父親に言われたら、息子もびっくりしますよね。
で、自然と、冷静に親を観察するようになったのかなって思います。

そういう性格だから、夫は自分が正しいと思っています。
だから、指図されるのが大嫌い。
私は、私の方が正しいと思っているので、かまわずに指摘していました。
そうすると、ものすごくおもしろくなさそうです。
詳しく説明すると、私の方が正解だとわかるからです。

プライドをへし折るのは、ある意味簡単かもしれませんが、
私が目指しているのは、平穏な静かな生活。
なので、今ではこういう考え方で接しています。

・できたことを褒める
・もし間違えても、それが本人のためになると信じて、口を出さない
・忘れ物も、わざわざ届けない(こともある)

お気づきでしょうか。
小学校に上がる前ぐらいの、子どもへの接し方とそっくりですね。
そうです。概ね、5歳児への接し方と同じです。
そうすると、とても機嫌がいい。自分の考えで動けるから。
それがわかってから、私はだいぶ楽になりました。

でも、うちの子が5歳児のときよりも、気を遣うことは多いです。
それでも私にとっては、行動のものさしがあることは、ありがたいことだと思っています。

▼胡桃の独断によるMBTI的分析

ESTPと、INFJ。
まさに真逆の私たち。
AIに聞いてみたら、結婚35年も続いているのは、めずらしいのではないか?とのこと。
そんなレアなことをしていたのかな、と驚きました。

人の家庭のことは、わかりませんよね。
みんな「普通」に生活している、と思っています。
でも、普通という言葉ほど難しいものはない。
「普通でしょ」と言いながら、みんなそれぞれ認識が違う、と言ってもいいぐらいと思います。

家庭にとっての普通をつくっていく。
それが、生活していくということなんだと思います。
私は、人とはだいぶ違った生活だったのかもしれませんが、
「普通」をなんとかつくって、今日も暮らしています。

これだけ真逆だと、私も苦労しましたが、夫もある程度は苦労しているはず。
どちらも完全に自分の思うとおりにしていたら、暮らせるはずがないからです。
それでも、それぞれの特徴を鑑みると、私の方が負担が大きかった、とは思いますね。

なんで続けてきたのか?と自分に聞いてみたら。
たまに、すごく笑わせてくれるんですね。
失敗であれ、あきれるような物言いであれ。
それが、刺激だったのかな。
それが理由の一つ、ということにしておきます。

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