【第12話】ESTPの夫とそっくりな、夫のお母さんの話
夫のお母さんは、現在90歳。一人暮らしです。
二年前ぐらいから杖を使うようになったけれど、それ以外はとてもお元気です。
このお母さんの性格が、夫とそっくりなんです。
結婚してから、帰省して夫の実家へ泊まるたび、私は倒れそうになってました。
一回の帰省で、だいたい3泊ぐらい。夫はだいたいゴルフに行ってましたね。
第三話に少し書きましたが、ご家族みんながとっても元気なのです。
声が大きい、つねにしゃべっている、言い合いも日常にある感じ。
私の実家の静けさとの違いに、驚きました。
お母さんは、その家のカラーを決める存在と思います。
なので、お母さんの違いが、大きいのだなと思いました。
夫とそっくりなので、おそらくESTPなのかな。
パワーがすごくて、いつも負けてました。なんなら、主人の実家を出たあとは、体調をくずしてることが多かったです。
声の大きさが、まるで太鼓のように、私の心臓に届きます。ドキドキしてきます。ふらつきます。
でも、嫁としての務めは果たさなければと、とてもがんばりました。
機関銃のようなお母さんのおしゃべりに、なんとかついていこうとしました。
ただ、あまりに疲れてくると、少し流したりしますよね。
そうするとお母さんから「ねえ、ちゃんと聞いてる?」と、チェックが入ります。なので、やっぱり気が抜けません。
何年かたち、子供も大きくなり、故郷へ転勤になりました。
夫の実家の近くへ、家を買いました。
近居なので、泊まることはなくなりました。それが、とてもありがたかったです。
お母さんに、いじめられたことはありません。一度もないです。
お母さんご自身が嫁姑のことでとても苦労されたので、自分はそういうことはやらない、と決めていたそうです。
ただ、夫と似た、悪意の不在、といったことは何度かありました。
以下、夫とそっくりだと思う事例、お母さんバージョンです。
基本、こちらの話にはあまり興味がない人です。
で、自分のことをたくさん、ずっとお話しになる。
私が自分のことを話していても、いかにも興味なさそうなお返事。
ああ、私のことがきらいなんだな、と思っていました。
でも、そうではない。今はわかります。
単に、話の内容に興味がなかった、もしくは、そのとき自分に話したいことがあった、だけだと思います。
その場しのぎのごまかし、みたいなこともありますね。
ささいなことですけど。
でも私は、それは何なのか、どうしてそうするのか、お母さんは何を望んでいるのか。
すぐにわかってしまうんです。
どうして、率直に言わないのかな。こちらにたいして誠実ではない感じがします。
前に言ったことを忘れる。私のも、お母さんご自身のも。
だから、いつも新鮮な会話ができます笑。
「前に言いましたけど」という前置きを、あまりしなくなりました。
説明が長くなると、私が疲れるだけですし。
さすがに、予定や約束などは、覚えておられます。
というか、私と約束したときには、お母さんのカレンダーにすぐ書いてもらうようにしています。
ポジティブ。これはうらやましいほどです。
お父さんが、なかなか破天荒な人だったので、お母さんは苦労してました。
私からみると、お父さんにベタ惚れのまま、長い年月を一緒にいたお母さん。
ずっと少女のころからお父さんを好きだったのかも。
そういう意味では、幸せな人だと思います。
あるとき、私とお母さんが台所で洗い物をしながら話していました。
お母さん「あー、あんなわがままな人、置いて先に逝けないわ。あんたたちに迷惑かかるしね」
私「まあ、できるだけのことはしますけど、主人にお任せするかもしれません」
お母さん「そうそう。それがいいわ。あんたは頑張らなくていいよ。考えてたら、心配になってきたわ。そうや、もう忘れよ。うん。それがいいわ。」
私「(えっ?できる?)はい、そうですよね。」
で、結局は、その10年後ぐらいに、お母さんはお父さんを、とても愛情深く見送ったのですけど。
もう忘れよう、と、悩みを忘れられる。
言葉だけかもしれないけど、そう言える。
それは、強さだし、お母さんなりの処世術なんだろうと思いました。
その考え方を、私も学びたいなあ。そう思いました。
でも、無理でしたね。私はINFJ。
お母さんは、おそらくESTPですから。(後にAIによってESFPと判明)
そんな会話も、お母さんは忘れてますから。
今、少し歩くのに杖を必要とするようになりましたので、週に一度は買い物へ一緒に行きます。
その買い物の仕方も、私とは全然違うのです。
私の買い物は、こうです。事前にメモをちゃんと書きます。
そのメモも、紙に六等分に線を引きます。お店の売り場をざっくり六つに分けるイメージ。その場所ごとに買いたいものを書きます。
で、お店へ行ったら、ほぼ一筆書きのようにして買いまして、レジに行きます。
だから、かかる時間もすごく早いほうだと思います。
お母さんはたぶん、その瞬間の考えで動いています。
野菜、豆腐、魚。そのあたりまでは、順路のとおりなのですけど、そこからは混沌としてきます。
あちこちを、何度も行ったり来たり。
メモを書いてきてねと言っても、そのメモもあちらこちらに飛んでいます。
だから、そこは私と同じようには、できないってことなんだなと理解しました。
どちらが正しいっていうことではありませんよ、もちろん。
お店のカートはとても歩きやすいらしく、長く歩いていても楽しそうです。
なので、良い運動だなと思って、そのまま、楽しんでいただいています。
だいたい、1時間ぐらいはお店にいますよ。
でも、私も人間です。自分が忙しいときは、もう少し早くならないかなって思います。
そんなイライラがたまったら、その買い物のときに、自分へのご褒美を買います。
ちょっと美味しいお菓子、とか。
もちろん、家計費から買います。私の報酬と思っています。
夫は、自分が行けるときには、そのお買い物に行ってくれます。
夫とお母さんは、ノリが同じなのですが、会話となるとちょっとまた違います。
明るくて元気で、こまかいことは気にしない。
それは同じなのですけど、話のもっていきかたが、年齢のせいか、違うんですね。
お母さんは、まずは前置きから話していて、それが、こちらには必要のない細部にまでわたり、結局、結論まで到達しないことがあります。もしくは、時間がかかります。
夫はお母さんと話していると「だから何が言いたいの?」とよく言いますね。
で、お母さんは、自分にしかわからない話を、まるで私たちもわかっているように話すので、さらにわからなくなります。
私が一緒にいれば、私は察することができるので、何を話しているのかわかるんです。で、夫に説明します。
三人でいるときはいつも、そうやって私が通訳をしているような状態になりました。
だから、いなくちゃいけないかなって、無理したりしてました。
でも、もうやめました。
結局、わからないなら、わからないでいい案件だっただけ。
さすがに、どうしても言わなければいけないことなら、お母さんも食い下がって、何度も説明しますから。で、夫も理解する。
だから、お互いがわかるところを、わかってればいいかなって、そう思うようになりました。
同じタイプでも、話が通じないってあるのかな?と思って、AIに聞いてみましたら、
お母さんはESFP(エンターテイナー)の可能性が高いそうです。
ふむふむと自分でも調べてみたら、なるほど。
お母さんっぽいことがたくさん書いてありました。
お母さんはよく「お父さんはほんとに、私に冷たかった」って言ってます。
もっと優しくしてほしかったのかな。
きっと、天国にいるお父さんに、今も会いたいんだろうなって思います。
かわいい、少女のような気持ちを持ち続けるお母さん。
本当は、お母さんの打算みたいなものも、透けて見えてるんです。
私をこのごろすごく褒めてくれるのは、将来頼りにしているという気持ちがあるから。
そんな思惑が見えていても、まあ仕方ないなと今は思えます。
これからも、私としては少しエネルギーを節約しつつ、見守っていきたいと思っています。
▼胡桃の独断によるMBTI的分析
お母さんがESFPだったのかと、ちょっとびっくりしました。
でも、ネットでの説明を読むと、なるほどが並んでいます。
友人とのランチ、今もとても楽しみにしておられます。
おでかけに着ていくための、おしゃれも楽しんでおられる様子。
いつもお元気な人は、ちょっと不調になるとがっくりきたりします。
風邪をひいただけでも、もう私はだめだ、となります。
そんな、私からみると短絡的なところも、もはやかわいいです。
でも、私からみるとお母さんとそっくりな夫のことは、一生かわいいとは思えませんけど。たぶん。