【第1話】結婚式2ヶ月前、「会社を辞める」と言ってきた夫

胡桃

夫と出会って、半年後には婚約、ほぼ一年後に結婚。
その結婚式の二ヶ月前のことです。
夫は急に「もう俺、会社辞める」と言ってきました。
「え?あと二ヶ月で結婚式なんだけど。会社の方もいっぱいご招待してるよ?」と言うと、
「そんなことは知らん。辞めるって先に言っておこうと思って。」とのこと。

結婚式の準備は、ほぼ私がやりました。それはいやではなく、喜んでやっていました。
私にもそれなりに、どんな式がいいかなと夢もありましたし。シンプルに、あまりおおげさではない式がいいなって。夫がそういうことにこだわらないタイプだということも、もうわかっていましたから、好きなように準備をしました。

で、会社を辞めるとなると。
結婚したら、夫のいる都会へいくので、私はもう仕事をやめていました。
で、今から転職するのかな。さすがに、次を決めてから辞めるよね?
会社の方々を式にご招待して、もう招待状も出しているし、どうすればいいんだろう?
心の中は、いろんな不安でいっぱいになりました。

夫のお母さんと一緒に、席順も決めたので、
もしも会社を辞めるとなったら、先にお母さんに言わなければいけないのかな?
どうしよう、どうしよう。

そういう場合、会社の同僚の方々は、ほぼ義理でご出席いただいてるんだから、ご祝儀も返すのかな、、いや、お祝いだから、それは受け取ればいいのか、、。
想像がふくらむ、ふくらむ。もう止まりません。

でも、結局、腹をくくりました。
もしも、辞めたとして、ご招待もやめたとしたら、それはそれで、テーブルを減らせばいいし。
最悪、当日の披露宴で「もう会社は辞めます」と夫が言ったとしても、それでご迷惑がかかる方へは、誠心誠意謝ろう、と思いました。

で、そのときは全然わかりませんでしたけど、夫は生粋のESTPですから。
おそらく、私へ「辞める」話をした直後には、そう言ったことも忘れていたんじゃないかと思います。何事もなく、式を終え、皆さんに祝福してもらい、新婚旅行へ旅立ちました。

そして、いろいろな波風が、時には大嵐が巻き起こりましたけど、結婚35年になりました。
で、結局、夫はその会社で今年、勤続40年を迎えます。

結婚してからも、しばらくは「辞める辞める詐欺」は続きました。
妊娠中も、何度かありました。それが詐欺だと気づいたのは、3回目ぐらいのとき。
ひょっとして、その言葉にあまり深い意味はないのでは?と気づきはじめました。
ああ、ただ受け止めておけば、いいんだなって。
それでも、言われたことを真面目に、真剣に受け止めて疲弊する。
そういうのが、私のINFJとしての特性ということを自分でも知らないまま、削られていきました。

子どもが二人生まれて、学校へ行くようになったころ。
さすがに、気軽に「辞める」と言えなくなったのか、理由はわかりませんけど。
それからは、詐欺の頻度は下がりました。
会社で役職が上がり、多少楽になったとか?そういうのもあったかもしれません。
それでも、たまに言われると、ちょっと身構えてはいましたけど、私はだいぶ自分を守ることもできるようになっていました。

結局はずっと同じ会社で、今も一生懸命働いてくれている夫には、心から感謝しています。
私の忍耐力が続いたことにも、神様に感謝、していいのかな?

何もない、ただ幸せなだけの人生など、どこにもないと私は思います。
だから、まあ、結果的に笑い話として、ここに書けることは、感謝しています。

私は、夫に心の中をすべて打ち明けることはしなくなっていきました。
不安を全部わかってもらうのは、無理だと思い始めていましたから。
なので、家の中のことはすべて、自分で回すようになりました。
仕事で忙しく、朝6時に家を出て、夜は本当に夜中の12時ぐらいに帰ってくることもザラだった夫。そういう時代ではありましたが、そりゃいやにもなるだろうと、そういう気持ちもありましたし。
なので、自分でなんでもやる癖がつきましたね。
それは私にとって、家にいても自分が磨かれる結果になったのだと、今は思っています。

▼胡桃の独断によるMBTI的分析
ESTPの方は、基本的に、5歳児と同じです。
そう思うと、可愛らしくも感じる、かもしれません。私はもうそれは難しいですけど笑。
そのときに思ったことを言う、それだけなんです。
INFJの私のように、将来への不安や、こんなこと言ったら相手はどう思うだろう?とか、今のタイミングではまずいだろうとか、そんなことは頭にありません。
まさに「悪意の不在」、「動物的反射」のみ。

扱いは、わかってしまえば比較的楽なのかもしれませんが、こちらの気持ちは、それではおさまらないことも多々ありまして。
タイプの違い、という理由ではなかなか納得できませんが、5歳児と思う、というのが、私には最適解でした。共感される方がいらしたら、どうぞご参考になさってくださいね。

記事URLをコピーしました